「モキュ沼 第3章 いたら怖いゾンビ&UMA&エイリアン」の続きで、非モキュ編第3弾。造形やビジュアルも凝ってるけど、アイデアと書き込み、ツカミや世界観で持ってかれるマイナー作をご紹介。涼風すら吹かないこの異常な秋の夜長にうってつけ、団扇片手にじっくり腰据えてご覧頂きたいラインナップでございまふ。
(2012年/韓国) 発端はミイラのように痩せさらばえた連続変死事件。遺体は全て水辺で発見されるが、みな数時間前まで健康体で死因は不明。
日々接待に追われる製薬会社の営業ジェヒョク(キム・ミョンミン)は、妻キョンスン(ムン・ジュンヒ)と2人の幼子が異常なほど大食いで、水をがぶ飲みしている姿にイラつくが、それが異変とは気づかない。
事件を担当した彼の弟=刑事のジェピル(キム・ドンワン)は、その発生場所と思しき山間の川沿いの村で聞き込みを始めるが観光地のため村長の口は重く、翌朝、その川に大勢の遺体が浮かんで大事件となり、政府が本格的な調査を開始。
全国各地で続々と謎死が発生する中で、原因は突然変異した寄生虫『ハリガネムシ(韓国語で”ヨンガシ”)』だと判明。政府は彼の妻子を含め宿主と思しき人々を体育館などに集め強制隔離するが…。
実は主人公ジェヒョクは薬の博士号を持っていて、ものの例えも薬の原子構造という薬通。
また弟ジェピルの恋人ヨンジュ(イ・ハニ)は彼の大学の後輩で、政府の(旧)食品医薬品安全庁付きの大学病院スタッフなんでリアタイで政府の動きが判り、正義漢なのでこちらが言いたいことをズバッと代弁してくれる。
またバレになるけどジェヒョクの勤務先”ジョア製薬”は実は事件の黒幕で、弟ジェピルが株にハマり株屋の「業績は悪いのになぜか外資会社に買収され株が買い占められてる」という情報を元に、兄ジェヒョクにジョア製薬への入社を勧めた経緯があるなど、メインは伏線きっちりの社会派人情サスペンス。
怖いのはこの『ハリガネムシ』の突然変異体。ホラー界隈ではカタツムリに寄生する『ロイコクロリディウム』(いぃやー><、リンク張りたくない 自己責任でどうぞ 閲覧注意) と並ぶ最凶寄生虫という噂は聞いてたけども。
作中バッチリ解説入るんすけど、カマキリなどの昆虫に寄生して操り水辺へと誘導、入水すると同時に体外に排出され交配し産卵、卵は水と共に昆虫に摂取され体内で孵化、宿主が摂取する養分で成長し再び水辺へと誘導するという、げに恐ろしき寄生虫で^^;
それが宿主は昆虫だけだったモノが、哺乳類にも寄生する変異体だと。終わたな人類w
問題は『水辺に宿主を誘導し』『(寄生虫が)体外に排出される』という図^^;
全年齢視聴可能なんでコンプラ厳守されてますけども。”ミイラのような死体”はイメージ程度だけど、”女子トイレの惨劇”と終盤の”体育館の惨劇”だけは、ニョロも見えるし脳が勝手に補完しちゃうんで要注意。
本作だけはマジで、伏線とか理解した上での再見の方がより楽しめるかも。特に冒頭の”予兆”、主人公と妻子が分断隔離されてからの危機また危機、妻子のヤバさのハラハラドキドキ&入手できそうでできない駆除薬、彼らを取り巻く人間模様、悪徳企業と政府の反応、気丈な妻が体育館で出会う親子の悲劇や葛藤がもう最高なんすよ。
まーどうなるかは見てのお楽しみ。夏には日本の某滝壺でも色々あったようすけど水辺にはくれぐれもご注意を。
日々接待に追われる製薬会社の営業ジェヒョク(キム・ミョンミン)は、妻キョンスン(ムン・ジュンヒ)と2人の幼子が異常なほど大食いで、水をがぶ飲みしている姿にイラつくが、それが異変とは気づかない。
事件を担当した彼の弟=刑事のジェピル(キム・ドンワン)は、その発生場所と思しき山間の川沿いの村で聞き込みを始めるが観光地のため村長の口は重く、翌朝、その川に大勢の遺体が浮かんで大事件となり、政府が本格的な調査を開始。
全国各地で続々と謎死が発生する中で、原因は突然変異した寄生虫『ハリガネムシ(韓国語で”ヨンガシ”)』だと判明。政府は彼の妻子を含め宿主と思しき人々を体育館などに集め強制隔離するが…。
実は主人公ジェヒョクは薬の博士号を持っていて、ものの例えも薬の原子構造という薬通。
また弟ジェピルの恋人ヨンジュ(イ・ハニ)は彼の大学の後輩で、政府の(旧)食品医薬品安全庁付きの大学病院スタッフなんでリアタイで政府の動きが判り、正義漢なのでこちらが言いたいことをズバッと代弁してくれる。
またバレになるけどジェヒョクの勤務先”ジョア製薬”は実は事件の黒幕で、弟ジェピルが株にハマり株屋の「業績は悪いのになぜか外資会社に買収され株が買い占められてる」という情報を元に、兄ジェヒョクにジョア製薬への入社を勧めた経緯があるなど、メインは伏線きっちりの社会派人情サスペンス。
怖いのはこの『ハリガネムシ』の突然変異体。ホラー界隈ではカタツムリに寄生する『ロイコクロリディウム』(いぃやー><、リンク張りたくない 自己責任でどうぞ 閲覧注意) と並ぶ最凶寄生虫という噂は聞いてたけども。
作中バッチリ解説入るんすけど、カマキリなどの昆虫に寄生して操り水辺へと誘導、入水すると同時に体外に排出され交配し産卵、卵は水と共に昆虫に摂取され体内で孵化、宿主が摂取する養分で成長し再び水辺へと誘導するという、げに恐ろしき寄生虫で^^;
それが宿主は昆虫だけだったモノが、哺乳類にも寄生する変異体だと。終わたな人類w
問題は『水辺に宿主を誘導し』『(寄生虫が)体外に排出される』という図^^;
全年齢視聴可能なんでコンプラ厳守されてますけども。”ミイラのような死体”はイメージ程度だけど、”女子トイレの惨劇”と終盤の”体育館の惨劇”だけは、ニョロも見えるし脳が勝手に補完しちゃうんで要注意。
本作だけはマジで、伏線とか理解した上での再見の方がより楽しめるかも。特に冒頭の”予兆”、主人公と妻子が分断隔離されてからの危機また危機、妻子のヤバさのハラハラドキドキ&入手できそうでできない駆除薬、彼らを取り巻く人間模様、悪徳企業と政府の反応、気丈な妻が体育館で出会う親子の悲劇や葛藤がもう最高なんすよ。
まーどうなるかは見てのお楽しみ。夏には日本の某滝壺でも色々あったようすけど水辺にはくれぐれもご注意を。
(2008年/オーストラリア) メキシコでバカンス中だったジェフ(ジョナサン・タッカー)とエイミー(ジェナ・マローン)、エリック(ショーン・アシュモア)とステイシー(ローラ・ラムジー)の4人は、その最終日に現地で知り合ったマティアス(ジョー・アンダーソン)と友人ディミトリに誘われ『幻のマヤ遺跡』見物に。
それはジャングルの奥地に聳える古びた台形ピラミッド遺跡で、正面には長い石段があり蔦に覆われ祭壇のようにも見えたが、頂上には先発のマティアスの弟と考古学彼女のテントも見えるしで観光気分で写真を撮り始める。
が間もなく騎馬武装したマヤの子孫と思しき男らが現れ彼らを恫喝。激怒しているのは分るが言葉が通じず揉めるうち、ご機嫌を取ろうと近づいたディミトリが射殺され、5人は慌てて頂上に駆け上ることに。
男らは麓に大勢集まり彼らを見張って降りられず、携帯は圏外、頼りのディミトリの衛星携帯と地図は、麓で死んでるマティアスが持ったままで取りにも行けない。
頂上は四角い広場で、マティアスの弟と恋人のテントが2張と、発掘調査のためか滑車付きの井戸があるが呼べど返事はなく、時おり弟の衛星電話の着信音が聞こえる。
やむなくマティアスが井戸に降りるがロープが切れて落下、脊髄を損傷して動けなくなり、ステイシーが救出に降りるが、彼女もまた落下して膝に酷い切り傷を負う。
井戸の底はツタに覆われひどい悪臭がし、時たま衛星携帯の着信音だけが聞こえるが発信源は分らず…。
彗星を見て盲いた人類が自力移動し始めた植物に襲われる60年代のSF小説「トリフィド時代―食人植物の恐怖」(※「トリフィドの日」)の実写化映画「人類SOS!」(1962年)以来、一部根強いファンにより受け継がれてきた食人植物モノなんすけど。原作はスコット・スミスの小説「ルインズ 廃墟の奥へ(原題:The Ruins)」つまり『ツタ』が怪物。
お気楽パーリースタートで遺跡&原住民&食人植物とくれば、「マンドレイク 人喰い植物のえじき」(2010年)とごっちゃにされがちだがあちらは樹木が物理的に人を襲うアクションホラー(パケもチョイエロ風)、こちらは正統派の密室心理パニックモノで、意外とゴアシーン多めでアイテムや仕掛けが凄まじく凝ってる無冠の名作かと。
ともかくアイテムがどう渡って今誰が持ってるか、誰がどこにいてどんな状態かの仕込みは「SAW ソウ」(2004年第1作)や「CUBE」(1997年第1作)並み、噛めば噛むほど味が出るスルメ映画。
バレるので書けないけど、このツタ、はうあ!そう来るか!ってほど凄まじい技を繰り出して来るw しかも遺跡を覆うほどの大量のツタや這い寄るツルたち、1枚1枚1本1本が手作りの特殊造形^^; なんで動きもざわつきさえも不気味で巧み。その匠の技がズルズル人体に侵入してくるシーンを思い浮かべてごらんなさいなw
「まだ体の中に残って動いてる!」とは中でも気丈だったステイシーのセリフ。食人植物フェチの貴兄に贈る至福の1本でございまふ。
それはジャングルの奥地に聳える古びた台形ピラミッド遺跡で、正面には長い石段があり蔦に覆われ祭壇のようにも見えたが、頂上には先発のマティアスの弟と考古学彼女のテントも見えるしで観光気分で写真を撮り始める。
が間もなく騎馬武装したマヤの子孫と思しき男らが現れ彼らを恫喝。激怒しているのは分るが言葉が通じず揉めるうち、ご機嫌を取ろうと近づいたディミトリが射殺され、5人は慌てて頂上に駆け上ることに。
男らは麓に大勢集まり彼らを見張って降りられず、携帯は圏外、頼りのディミトリの衛星携帯と地図は、麓で死んでるマティアスが持ったままで取りにも行けない。
頂上は四角い広場で、マティアスの弟と恋人のテントが2張と、発掘調査のためか滑車付きの井戸があるが呼べど返事はなく、時おり弟の衛星電話の着信音が聞こえる。
やむなくマティアスが井戸に降りるがロープが切れて落下、脊髄を損傷して動けなくなり、ステイシーが救出に降りるが、彼女もまた落下して膝に酷い切り傷を負う。
井戸の底はツタに覆われひどい悪臭がし、時たま衛星携帯の着信音だけが聞こえるが発信源は分らず…。
彗星を見て盲いた人類が自力移動し始めた植物に襲われる60年代のSF小説「トリフィド時代―食人植物の恐怖」(※「トリフィドの日」)の実写化映画「人類SOS!」(1962年)以来、一部根強いファンにより受け継がれてきた食人植物モノなんすけど。原作はスコット・スミスの小説「ルインズ 廃墟の奥へ(原題:The Ruins)」つまり『ツタ』が怪物。
お気楽パーリースタートで遺跡&原住民&食人植物とくれば、「マンドレイク 人喰い植物のえじき」(2010年)とごっちゃにされがちだがあちらは樹木が物理的に人を襲うアクションホラー(パケもチョイエロ風)、こちらは正統派の密室心理パニックモノで、意外とゴアシーン多めでアイテムや仕掛けが凄まじく凝ってる無冠の名作かと。
ともかくアイテムがどう渡って今誰が持ってるか、誰がどこにいてどんな状態かの仕込みは「SAW ソウ」(2004年第1作)や「CUBE」(1997年第1作)並み、噛めば噛むほど味が出るスルメ映画。
バレるので書けないけど、このツタ、はうあ!そう来るか!ってほど凄まじい技を繰り出して来るw しかも遺跡を覆うほどの大量のツタや這い寄るツルたち、1枚1枚1本1本が手作りの特殊造形^^; なんで動きもざわつきさえも不気味で巧み。その匠の技がズルズル人体に侵入してくるシーンを思い浮かべてごらんなさいなw
「まだ体の中に残って動いてる!」とは中でも気丈だったステイシーのセリフ。食人植物フェチの貴兄に贈る至福の1本でございまふ。
(2017年/米・カナダ) 荒野に佇むボロい木造の一軒家に男が訪ねてくる。車が故障して電話を借りに寄っただけで悪意はなく「おーい!誰かいませんか?!」…しかし返事はなく、地下室からは男の罵声と暴力的な音がしたため、慌てて車に戻ろうと踵を返すが、地面に仕掛けてあったトラップが稼働し一瞬で殺害される。
それは牧場を営むジャクソン(マイロ・ヴィンティミリア)の家で、ほどなくして、彼の妻マリア(ブリジット・リーガン)の姉と母から「マリアと彼の息子ジョナが虐待を受けているのでは?」との通報を受けたFBI捜査官フランシス(アマンダ・シュル)と、ジャクソンと高校の陸上部仲間だった地元の警察官コルト(ショーン・アシュモア)がやってきて、荒ぶるジャクソンを確保し事情を聞くことに。
彼によれば、ジャクソンの家は代々その土地で農場を営んでいた敬虔なクリスチャンの家系だったが、実は土地は瘦せていて”天使”に祈る事(信仰)で恩恵を受け栄えていたと。
ところが昨年その謎を知った父親が拳銃自殺、農場は一気に枯れ果てたため、妻が息子を”天使”に差し出し妻をも連れ去ったため、”天使”の1人を捕まえて監禁、暴行し、妻子を返すよう脅しているというのだ…。
ぶっちゃけ話には無関係なんだけど、ツカミ5分で期待度Maxで完全持ってかれる佳作。なんだツカミだけ?って思うのが当たり前なんすけどさにあらん。
話は二転三転して”天使”信仰だのクリスチャンだの恩恵だの そもそもその地下室で暴行されてたのは?ってなったところでジャジャーン!ハイ当たりです。”天使”=地球外生命体(ドヤ!) はいはい、わかってますよそこ!遠い目やめなさい。よく話聞いて。
「宇宙人に誘拐(アブダクション)された」のではなく「宇宙人を誘拐(アブダクション)して監禁暴行」すよ。どーよ。
しかもあーた、”恩恵”が無くなって栄えてた牧場が一気に衰退、妻の姉と母親は「娘は貧乏暮らしで苦労続き、夫(ジャクソン)は酒浸りで日々DV三昧」的な証言するけど、実は家の実権を握っていたのは妻マリアだったり、何よりこのFBI捜査官、直前に父親のDV被害を訴えた娘を帰宅させ自殺に追い込む大失敗をやらかしてるんで猜疑心Maxと仕込みもいろいろあるっちゃあるし、唯一の癒しは善良な地元警官コルトなんだけども…(遠い目)
ちな、この地球外生命体はフルCGで、凄まじくエグくて惨い暴行受けてるんだけど、意外と化けるし、かなりな破壊力もあるんすよね(じゃあなんで逃げないの?ってそこw)
まーこの系キライじゃないし、難を上げればキリがない佳作だけれども、冒頭5分は本当におススメ。そこでイジェクトボタンを押すかどうかはあなた次第の後ろ髪引かれ作なんで、どっかで配信あったらぜひお試しあれ。
それは牧場を営むジャクソン(マイロ・ヴィンティミリア)の家で、ほどなくして、彼の妻マリア(ブリジット・リーガン)の姉と母から「マリアと彼の息子ジョナが虐待を受けているのでは?」との通報を受けたFBI捜査官フランシス(アマンダ・シュル)と、ジャクソンと高校の陸上部仲間だった地元の警察官コルト(ショーン・アシュモア)がやってきて、荒ぶるジャクソンを確保し事情を聞くことに。
彼によれば、ジャクソンの家は代々その土地で農場を営んでいた敬虔なクリスチャンの家系だったが、実は土地は瘦せていて”天使”に祈る事(信仰)で恩恵を受け栄えていたと。
ところが昨年その謎を知った父親が拳銃自殺、農場は一気に枯れ果てたため、妻が息子を”天使”に差し出し妻をも連れ去ったため、”天使”の1人を捕まえて監禁、暴行し、妻子を返すよう脅しているというのだ…。
ぶっちゃけ話には無関係なんだけど、ツカミ5分で期待度Maxで完全持ってかれる佳作。なんだツカミだけ?って思うのが当たり前なんすけどさにあらん。
話は二転三転して”天使”信仰だのクリスチャンだの恩恵だの そもそもその地下室で暴行されてたのは?ってなったところでジャジャーン!ハイ当たりです。”天使”=地球外生命体(ドヤ!) はいはい、わかってますよそこ!遠い目やめなさい。よく話聞いて。
「宇宙人に誘拐(アブダクション)された」のではなく「宇宙人を誘拐(アブダクション)して監禁暴行」すよ。どーよ。
しかもあーた、”恩恵”が無くなって栄えてた牧場が一気に衰退、妻の姉と母親は「娘は貧乏暮らしで苦労続き、夫(ジャクソン)は酒浸りで日々DV三昧」的な証言するけど、実は家の実権を握っていたのは妻マリアだったり、何よりこのFBI捜査官、直前に父親のDV被害を訴えた娘を帰宅させ自殺に追い込む大失敗をやらかしてるんで猜疑心Maxと仕込みもいろいろあるっちゃあるし、唯一の癒しは善良な地元警官コルトなんだけども…(遠い目)
ちな、この地球外生命体はフルCGで、凄まじくエグくて惨い暴行受けてるんだけど、意外と化けるし、かなりな破壊力もあるんすよね(じゃあなんで逃げないの?ってそこw)
まーこの系キライじゃないし、難を上げればキリがない佳作だけれども、冒頭5分は本当におススメ。そこでイジェクトボタンを押すかどうかはあなた次第の後ろ髪引かれ作なんで、どっかで配信あったらぜひお試しあれ。
(2018年/仏・ブラジル) 2010年のブラジル、サンパウロ。貧しい黒人クララ(イザベル・ズア)は高級マンションの15階に住む白人セレブの妊婦アナ(マルジョリエ・エスチアーノ)の面接に行き、突然の陣痛の介抱をして気に入られ、住み込みの看護師(免許取得中)兼メイドとなる。
アナは穏やかで優しい女性で、初産で臨月だが夫や家族はおらず不安な日々を送っていて、子供好きで看護や出産の知識に長け、真面目無口で何かと気が利くクララを気に入り、次第に心開いていく。
また妊婦検診では「赤ん坊は大きな目で大きな口、手足も大きい」と言われ、陣痛は次第に異常さを増し、異常な食欲、生肉嗜好や噛みつき発作、夢遊病のような深夜徘徊等々が始まり、クララはありていの妊娠ではないと気づくが…。
ストーリーはざっくり ①孤独なセレブ アナの異常な妊娠の理由と経過、②異常な自宅出産(アナは死亡)と異常な赤ん坊、③看護師となったクララによる貧民街での子育て(赤ん坊はジョエルと名付け、アナや出産の件はやんわり伏せたまま、肉と満月を回避しつつ普通の子供として通学させる)の3章立て。
お察しの通りいわゆる”おおかみこども”の話で、アナは狼男と知らずに行きずりの恋をして結ばれ、狼化した彼に気づかず発砲、男は振り返ったが逃亡。後に妊娠に気づいて男を探したが、彼は平常時は神父らしくそれきりに。
そもそもアナがなぜ孤独だったかについての言及は無いが(正確には具体的には無いが、身を切るような孤独は十二分に伝わる)、貧しいが欲は無くあれこれ嘴を挟まず善良なクララとの出会いは奇跡のようで、アナはまるで母親や姉妹や恋人に甘えるようにクララを愛し、全てを委ねていく。
一方、出産時の惨劇に対するクララの脊髄反射的対応、また産まれ出た子供をどうするか躊躇するくだりや、彼女のある意味厳しい教育法(原題:「Good Manners」:礼儀正しい、礼儀作法)などから、そもそも妊娠出産子育ての知識に長けていたのは、看護師の免許を取得中(勉強中)というだけではないような感も。
前半、予告にもあるオルゴールの曲(子守歌)も素敵だし、夜の街を薄着でさ迷い歩くアナの画が、幽玄で恐ろしくもあり実に美しい。
恥ずかしながら本作で初めて知ったんだが、このブラジルのサンパウロは、リアルで河1本隔てただけで天国と地獄のように貧富の差が明々白々な街なんだとか。
アナが暮らすセレブシティは高級高層マンションと知的で清潔で機能的な街だけど、人の繋がりが薄く他人事には無関心という冷淡さがある。
一方でクララと成長した赤ん坊ジョエルが暮らす貧民街は、不潔で治安も悪く住居も窮屈で貧しいけど、人の繋がりこそが生きる術というか、クララの大家も家賃代わりに家財を持ち去るけど、その日食えればそれ以上は求めず、彼女がどこぞから連れてきた”変な子供”も、クララが大事に思うなら何も聞かず守ってやろうじゃないのという心意気がある。
また出産時の惨劇とか含めてある意味凶暴ではあるけど、この”おおかみこども”の可愛いこと(ちょっとアライグマとか子犬っぽい)。けどやっぱり子供でも狼男なんで、血や肉(加工品含む)には体が反応するし、満月には意図せず狼化してしまう(完全狼化している時の記憶は残らない)のが大問題で。
ちな2017年シッチェス映画祭で批評家賞、ロカルノ映画祭で審査員特別賞を受賞しており、最後はミュージカル仕立てになったりもする変わり種。狼男モノとしてはたまにはこういうのもありかもと思いたくなるあったか系。
アナは穏やかで優しい女性で、初産で臨月だが夫や家族はおらず不安な日々を送っていて、子供好きで看護や出産の知識に長け、真面目無口で何かと気が利くクララを気に入り、次第に心開いていく。
また妊婦検診では「赤ん坊は大きな目で大きな口、手足も大きい」と言われ、陣痛は次第に異常さを増し、異常な食欲、生肉嗜好や噛みつき発作、夢遊病のような深夜徘徊等々が始まり、クララはありていの妊娠ではないと気づくが…。
ストーリーはざっくり ①孤独なセレブ アナの異常な妊娠の理由と経過、②異常な自宅出産(アナは死亡)と異常な赤ん坊、③看護師となったクララによる貧民街での子育て(赤ん坊はジョエルと名付け、アナや出産の件はやんわり伏せたまま、肉と満月を回避しつつ普通の子供として通学させる)の3章立て。
お察しの通りいわゆる”おおかみこども”の話で、アナは狼男と知らずに行きずりの恋をして結ばれ、狼化した彼に気づかず発砲、男は振り返ったが逃亡。後に妊娠に気づいて男を探したが、彼は平常時は神父らしくそれきりに。
そもそもアナがなぜ孤独だったかについての言及は無いが(正確には具体的には無いが、身を切るような孤独は十二分に伝わる)、貧しいが欲は無くあれこれ嘴を挟まず善良なクララとの出会いは奇跡のようで、アナはまるで母親や姉妹や恋人に甘えるようにクララを愛し、全てを委ねていく。
一方、出産時の惨劇に対するクララの脊髄反射的対応、また産まれ出た子供をどうするか躊躇するくだりや、彼女のある意味厳しい教育法(原題:「Good Manners」:礼儀正しい、礼儀作法)などから、そもそも妊娠出産子育ての知識に長けていたのは、看護師の免許を取得中(勉強中)というだけではないような感も。
前半、予告にもあるオルゴールの曲(子守歌)も素敵だし、夜の街を薄着でさ迷い歩くアナの画が、幽玄で恐ろしくもあり実に美しい。
恥ずかしながら本作で初めて知ったんだが、このブラジルのサンパウロは、リアルで河1本隔てただけで天国と地獄のように貧富の差が明々白々な街なんだとか。
アナが暮らすセレブシティは高級高層マンションと知的で清潔で機能的な街だけど、人の繋がりが薄く他人事には無関心という冷淡さがある。
一方でクララと成長した赤ん坊ジョエルが暮らす貧民街は、不潔で治安も悪く住居も窮屈で貧しいけど、人の繋がりこそが生きる術というか、クララの大家も家賃代わりに家財を持ち去るけど、その日食えればそれ以上は求めず、彼女がどこぞから連れてきた”変な子供”も、クララが大事に思うなら何も聞かず守ってやろうじゃないのという心意気がある。
また出産時の惨劇とか含めてある意味凶暴ではあるけど、この”おおかみこども”の可愛いこと(ちょっとアライグマとか子犬っぽい)。けどやっぱり子供でも狼男なんで、血や肉(加工品含む)には体が反応するし、満月には意図せず狼化してしまう(完全狼化している時の記憶は残らない)のが大問題で。
ちな2017年シッチェス映画祭で批評家賞、ロカルノ映画祭で審査員特別賞を受賞しており、最後はミュージカル仕立てになったりもする変わり種。狼男モノとしてはたまにはこういうのもありかもと思いたくなるあったか系。